一般的に、天然ガスはその存在する状態によって、石油系ガス、炭田ガス、水溶性天然ガスなどに分類されますが、千葉県の天然ガスは「水溶性天然ガス」と呼ばれることが一般的です。 日本の水溶性天然ガス鉱床は、北海道、秋田、新潟、千葉、静岡、宮崎、沖縄などに分布しており、特に千葉県においてその生産が盛んです。千葉県を中心に、茨城・埼玉・東京・神奈川県下にまたがる 関東平野南部は「南関東ガス田」と言われ、水溶性天然ガスの 生産量、埋蔵量ともに日本の水溶性天然ガス田の中で最大の規模を誇っています。そのガスは メタンが約 99%を占め、純度が高く、一酸化炭素や公害のもととなる硫黄分等をほとんど含まない、非常にクリーンなエネルギーです。これら 生産された天然ガスの大部分が都市ガスとして供給されており需要も近年ますます増大しています。